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朝起きて雨が降っていると ラッキー☆今日は水遣りしなくてもいいんだ♪と 喜ぶのは大間違い 雨の水遣りは大抵いい加減で当てにならないのだ まず軒のあるベランダの内側の鉢には 雨のジョーロは届かない 外側の鉢だってこの時期もっさりと茂っているのだから 上から通り一遍に水を撒いたって葉が濡れるだけ ちゃんと根元にやってくれないと 結局、雨には任せておけず葉を掻き分け掻き分け 土の乾湿を確認しながら水を遣ることになる 雫の重さでお辞儀している草花の間を縫いながら 時折、腕や脛にぺちょっと濡れた冷たい葉が貼り付いて ひぇぇっとおののいたりしながら いつも以上に手間のかかる雨の朝なのであった |
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ある朝、バジルが根元から切り取られ 葉がバラバラになるという無残な姿で発見された 同じ日帰宅したらまたもや根元からスパッと切られていた 置き場所を移して夜にもう一度覗いたら再びバッサリだ 一日の間に6本あったバジルの内3本がやられた この一連のバラバラ事件は同一犯による犯行と見られている これら凶悪事件の犯人はいったい誰なのか? 残ったバジル三兄弟は恐怖におののき事情聴取どころではないので まずは現場検証から・・・ 6本はそれぞれ独立した鉢(缶)に1本ずつ植えてあった ナメクジが這ったような跡はないし 第一、葉に食害された跡がない 鋭利な刃物で切ったように茎と葉が切り離されている 犯行は昼夜を問わず行なわれている 犯人が残した手掛かりは何もない うーーーん、怪事件だ 捜査は難航している |
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この時期、気温と湿度は高いが日照が少ないので 植物はわしゃわしゃと生い茂る その伸び方ときたらほんの一日で見違えるほどだ いわゆる徒長というやつだ 頭上からも足元からもツルが絡みつき腰の高さまでも枝葉が茂り 手で払い除けないと前へは進めない事態となる 朝起きてムワ〜っと湿っぽいベランダに一歩足を踏み入れると 一瞬、「ここはどこの熱帯雨林だろう」と思うことさえある このベランダジャングルに君臨する王者と言えば もちろんライオンでもなければゴリラでもない ねっとりヌラヌラとしたナメクジ達だ この連中のやっかいなところは単なる『食害』に留まらない 『触害』とも言うべき陰湿な嫌がらせをするのだ 特に湿った鉢を移動させようとヒョイと掴む時は用心が必要だ 思いがけず指の腹ににゅるりんとした感触を覚えても 決して雄叫びを上げたり罪のない鉢を床に叩きつけたりしてはいけない |
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